有限会社村田石材工業は静岡県島田市で墓石・建築石材・記念碑・彫刻品の設計、施工、総合エクステリア工事事業を行っています
静岡県島田市の石材店 有限会社村田石材工業
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カンボジア アンコールワット遺跡 修復事業
2017-07-16
日本から飛行機で僅か7時間足らずの所に、文化も歴史も異なる国カンボジアがあります。つい最近まで内戦があった国。飛行機から降り立った時は、南国特有の匂いと湿度、しかし思った以上の暑さは感じませんでした。上智大学の方にお迎えに来て頂きホテルに向かいました。途中見る景色は、昭和初期の日本を彷彿させるような、家々が立ち並び、まだまだ発展途上の国なんだなと、改めて感じました。この地でこれから生活をする、楽しみと不安。やはり現地で1番不安なのは、水と食べ物、その不安は後に的中するのですが…。日本からもカップ麺や缶詰などのインスタント食品をこれでもかというほど持ち込みました。ホテルは流石に5つ星、発展途上国とは思えない造りとスタッフの対応、朝の食事も特に問題ありませんでした。作業はアンコールワットを囲む参道の修復。そこに使う階段石?石はラテライトと砂岩。石と言うより土の塊、叩くというより削るといった方が正しいかもしれません。普段花崗岩に慣れている私達にとってやや厄介な石でした。まずは慣れる事が大切だと、ひたすらラテライトと格闘。現地のやり方と日本のやり方をミックスしながらコツをつかみました。二日もすれば慣れたもので、現地の方とコミュニケーションをとる余裕もできました。アンコールワットを囲む参道を修復するには、今の方法では100年掛ると言われました。昔に近い技法を取り入れた技術継承も大切ですが、先進国の援助であれば、先進国なりの指導もできるのではと感じました。今は多くの先進国がこの遺跡を修復しています。他国の力がカンボジアを発展させるのではなく、当国が危機感をもち観光と遺跡の修繕を考え、先進国と力を合わせて後世に伝えていくことが大切だと感じました。今回このプロジェクト参加できたこと、僅かでがあるが足跡を残せた事、石屋冥利に尽きます。そして、上智大学の皆さんや現地の作業員の方々には大変お世話になりました。有難うございました。

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